再生不良性貧血の原因

再生不良性貧血は、血液をつくっている骨髄の働きが衰えて細菌の感染や出血が起こりやすくなる病気です。遺伝したり伝染したりすることはありません。

再生不良性貧血の原因

残念ながらほとんどの場合は原因が不明です。このような場合は、特発性再生不良性貧血とよばれています。原子爆弾や原子力発電所の事故で大量に放射線をあびた場合や、ある種の化学物質や薬物が原因になることもあります。

 

またウイルスが原因になることもあり、ウイルス性肝炎のあとにみられる再生不良性貧血もあります。特殊な型として、ファンコニー貧血のように遺伝性のものもありますが、通常は、まず遺伝することはありません。

 

また、再生不良性貧血が伝染することはありません。健康な人が再生不良性貧血の患者さんと接触したからといって、うつることは絶対にありません。

 

「再生不良性貧血の種類」(特発性貧血)原因不明(ほとんどの人がこのタイプです)。(先天性貧血)ファンコニー貧血、,ダイヤモンドブラックファン貧血などがあり、先天性の原因が考えられます。(二次性貧血)ウイルス性肝炎や薬剤,放射線被爆によります。

 

再生不良性貧血は、原因が特定されていない、治療がむずかしいといったことから、難病に指定されています。鉄欠乏性貧血や悪性貧血は欠乏している鉄やビタミンB12を補充する事で治りますが、再生不良性貧血はそういう訳にはいきません。日本では年間、10万人あたり15人程度発生するといわれています。