再生不良性貧血の症状

再生不良性貧血は、血液をつくっている骨髄の働きが衰えて細菌の感染や出血が起こりやすくなる病気です。遺伝したり伝染したりすることはありません。

再生不良性貧血の症状

再生不良性貧血は,貧血という名がついているものの、たんに赤血球が減少しているだけでなく、白血球や血小板も減少しています。顔色がわるい、疲れやすいといった貧血症状のみならず、青あざができやすい、鼻出血がみられるといった出血症状や、発熱などの感染症の兆候があります。

 

「貧血症状(赤血球減少による症状)」赤血球が少なくなると、貧血とよばれる状態になり(ヘモグロビンが10g/dl以下)、顔色が悪くなったり疲れやすくなったりします。また、さらにひどくなると、息切れや動悸がみられるようになります。

 

「出血症状(血小板減少による症状)」血小板が少なくなると、皮膚に青あざができやすくなり、歯ぐきや鼻の粘膜から出血してなかなか止まらないことがあります。とくに血小板が2万/立方ミリメートル以下になると、特に頭の中に出血して生命に危険がおよぶことがあります。

 

「細菌感染(白血球減少による症状)」白血球のなかの好中球が500/立方ミリメートル以下になると、体の抵抗力が弱くなるために感染をおこしやすく、いったん感染をおこすと肺炎や敗血症(血液のなかに細菌が入りこみ全身にまわった状態)など、重症になることがあります。