再生不良性貧血の検査

再生不良性貧血は、血液をつくっている骨髄の働きが衰えて細菌の感染や出血が起こりやすくなる病気です。遺伝したり伝染したりすることはありません。

再生不良性貧血の検査

「再生不良性貧血の検査 」(血液検査 )採血して、赤血球、白血球、血小板の数を調べます。3種類すべての血液細胞が減少(汎血球減少)した時には、再生不良性貧血が疑われます。

 

急性白血病や骨髄異形成症候群(MDS)も同様に汎血球減少をきたすことがあるので、診断を確定するには、骨髄の精密検査(骨髄穿刺)が必要です。 (骨髄検査)血液検査の数値が低い時は骨髄穿刺をおこない、骨髄での造血状態を調べます。また、同時に骨髄細胞の染色体に異常がないかを調べることができます。短時間で終わり、外来でも可能です(小児の場合は全身麻酔をすることもあります)。

 

再生不良性貧血の治療は、診断時の病気の重さの程度(重症度)によって異なります。そこで、治療開始前に血液検査と骨髄穿刺によって重症度の評価が必要です。

 

「重症度分類 」(重症 )骨髄が低形成で、少なくとも下記の2項目を満たすもの。好中球数<500/立方ミリメートル 血小板数<20,000/立方ミリメートル 網赤血球数<20,000/立方ミリメートル (中等症)少なくとも下記の2項目を満たすもの。好中球数<1,000/立方ミリメートル 血小板数<50,000/立方ミリメートル 網赤血球数<60,000/立方ミリメートル(ただし上記の重症に該当するものは除く) (軽症 )それ以外のもの